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貴方を至らせる為に 1

私は貴方を苦しめる。
悩ませる。
それは全て、真に貴方を欲する故。
貴方を至らせ、今度こそ手に入れる為。
さらさらと融け逝く貴方を……私は二度と見たくはないのです。


タルタロスの中で、説明を受けて。
今はアニスに案内されて艦内を見て回ってる。
でも結局、国家機密だーとか言ってみれねぇ場所の方が多いんだから意味なくねぇか。
途中でイオンと話をした。
イオンが俺といると懐かしい感じがするって。
実を言うと俺もそうなんだ。
何なんだろうな、夢で見てたからとかじゃなくて。
同じ感じ。ほんとに、懐かしいって言い方がぴったりくるような感じ。
すぐ向かい側にいたジェイドを無視しようとしたんだけど、話しかけられた。
「おやー、三方に花ですねぇ。」
ティアが照れたように俯く。アニスなんて体を左右に振ってきゃわ~んとか言ってる。
「大佐!ミュウは男ですの!」
「はい、ですから三方に花と言ったんですよ、ミュウ。」
「は?ちょっと待て、それはあれか?俺を花に数えてんのかおっさん?」
胡散臭い笑みで頷くジェイド。ばっかじゃねーのこいつ!?
「俺のどこが花なんだっつーの!どっからどう見ても男だろうが!」
「えぇ、そうですが。」
そうですが。じゃぬぇ!!
まだ薬を飲まなくなって二日しか経ってない。
変化だって無いはずだ。
「男女問わず、綺麗な者は花と形容されると思いますよ。」
こいつ……ガイ並みのタラシじゃねぇか。
「でしたら四方に花ですの!ジェイドさんも綺麗ですの!」
「おやー、ありがとうございます、ミュウ。」
跳び回るブタザルをグリグリ踏みつける。横でティアが非難の目で見てるけど関係ねぇ。
仕舞いには話が聞こえていたらしいイオンが近づいてきて
「確かにルークは美人ですね。」とか言いやがるし!
「だー!!部屋に戻る!」
俺は皆を残して走りだした。
「待ってくださいですのぉ~!!」
「うっせぇブタザル!!」

(あー……あー……)
部屋に戻って、兵士にジェイドを呼ぶように言った。
どうせキムラスカでも軟禁されてたんだ。迷いながら二人で進むよりは楽だし、戦争は俺だって止めたい。
無駄に血が流される必要なんてない。俺でも役に立つなら、喜んで協力する。
だけど、話の中でのジェイドの態度がムカついて、
態度で示せって言ったらあいつ俺の手の甲にキスまでして頭下げやがって……
だから女じゃぬぇっつうの!!!
何なんだよあいつ。わけがわからねぇ。
「おっと!この坊主の首とばされたくなかったら動くなよ。」
はっ!そうだ、こんなこと考えてる場合じゃねぇ。
首筋ぎりぎりに当てられた鎌の刃。
緊迫した空気が流れてるっつうのに俺は……

ラルゴとか言われた奴が四角い小さな箱を投げる。
ジェイドの頭上で止まったその箱からでた青い光がジェイドを包む。
ティアも焦ってるし、ぼーっと見ていていいもんじゃないんだろうけど、
ジェイドは突っ立ってその箱を見上げている。
「導師の譜術を封じる為に持ってきたが、こんなところで使う羽目にはるとはな。」
「あぁ、そういえば封印術は国家予算の1/10は掛かるものでしたねぇ。
それを使っていただけるとは光栄ですが。」
たけぇー!!俺はへたり込みながらジェイドの様子を見てるしか出来ない。
「ですが残念なことに、もう解除してしまいましたが?」
「なっ!?」
驚愕するラルゴに、ジェイドはどこからともなく槍を出して突き刺した。
「アニス!イオン様を!」
ジェイドたちが何を喋ってるのか、聞こえてこない。
ただ、目の前に広がる槍と突き刺された体と、流れ落ちる血と……
「……さ、刺した……」
ラルゴが崩れ落ちる。
ティアたちの話は聞こえてたけれど、俺は動けないでいた。
「行きましょうルーク。……ルーク!」
「あ…あぁ……。」
倒れたままのラルゴ……

「なぁ…さっきのラルゴとかいうやつ…死んじまったのかな……。」
移動するなかで、ジェイドに話しかける。
「そのつもりで攻撃しましたがねぇ。生きているとなると、少々厄介ですよ。」
あの衝撃が収まらない。
「……何も、殺すことなかったんじゃねぇか?」
「おやおや、あちらは殺してもよく、こちらは殺してはいけないとなると、道理が通りませんねぇ。」
確かに、そうかもしれないけど……
「けどよぉ……」
見上げれば、ジェイドが真剣な目で俺を見ていた。
「貴方の気持ちはわかります。ですがここが戦場というのも事実です。」
「…………。」
頭を優しく撫でられる。
「辛いかもしれませんが、身を守る為には仕方のないことなのですよ。貴方も実感する時が来ます。」
最後の言葉が、なんだか辛そうに聞こえた。
俺も……あんな風に人を…人を殺す時が……?
離れていくジェイドが「すいません……」と呟いた。

その時は、直ぐだった。
ジェイドとティアが居なくなって、俺とミュウで見張りをしていて……
騒いでた拍子に起きちまった兵士と……
その後のことはあまり覚えてない。
ヘンなやつらに襲われて、気絶して……
体が、震える。
あいつ、本気だった。
殺らなきゃ、殺られてた……
「ルーク……」
「俺が刺した…俺が…殺した……」
手に残る感触。
「ここは戦場よ。世界では、戦えるものは子供ですら剣を取っているわ。」
ティアが何か言ってる。
「ルーク、ルーク。こちらを見なさい。」
ジェイドに両肩を掴まれて。
「命は大切です。だからこそ、貴方は今、悔い、そして恐怖している。
その感情は大切です。忘れてはいけない。けれど、貴方の命も大切なものです。
戦場は、生きるか死ぬかです。戦いたくないのなら、戦わなくていい。
貴方は私が全力で護り抜きます。ですから……」
見つめるジェイドの眼が優しかったから、悲しそうだったから。
「戦う……俺も戦える。」
「ルーク……」
「戦える奴が戦わないで、戦わないでいい奴が戦うなんて、そんなのねぇだろ?」
ガイに聞かされたことがある。ホド戦争で、10歳にもならない子供が剣を持って戦ったって。
そうやって、いっぱいの命が失われたんだって。
「それでは……行きましょうか。」
ジェイドが何かを投げて、柵を壊す。
「死霊使いの名において命じる。作戦名『骸狩り』始動せよ!」


まぁ、本編まんまな性格のルークではない設定です。
ガイが少しはいい子に教育しただろう。きっと。たぶん。おそらく。

もちろんリゾートキングで進めていたんですが(ォィ)
ルークにジェイドが膝をついてお願いするシーンにてうっすら、
ボクサーパンツ的な形をした黒い海パンを確認して狂喜乱舞していたんですが(変態)
その後、アッシュに襲われるシーンで、ルークとティアが倒れてジェイドが跳んで避けるところで、
モロ見えました。
Σ緑のブリーフタイプ!?Σ(゚Д゚;三;゚д゚)!?もkk(ry!?
はい、ものすごい衝撃でした。

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非公開
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在宅でPCで何かする人。
趣味:
読書(SS含む)
自己紹介:
完結済みを一気読み(見)するのが好きなため、オワコンに嵌る率が高い。
三大欲求の頂点が睡眠欲。春夏秋冬眠。
仕事が立て込むと音信不通。仕事するか寝るかしかしなくなる。
たまに食う。

 

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